一條リーダーシップフォーラム(ILF)第3クール
変革を実現するリーダーシップ
~激変する経営環境を勝機に変える3つの最重要アジェンダ(パーパス、エンゲージメント、サステナビリティ)
開催趣旨
今回の「一條リーダーシップ フォーラム」では、果敢に変革に挑み続ける注目企業の経営者をゲストに迎え、人的資本の価値を引き出し変革の根幹となる「パーパス」の重要性、様々な事業活動を通じ社会課題の解決に不可欠な「サステナビリティ」の取り組み、そしてそれらを実現するために欠かすことのできない社員の「エンゲージメント」の向上という、多くの日本企業に共通する3大経営アジェンダをテーマに、貴重な各社の事例紹介(変革活動を組織に染み渡らせ機能させるための仕組みづくりやリーダーの役割り等)とともに検証致します。さらには幾多の成功・失敗の実践を通じ培われてきた経営者のエッセンス「=暗黙知」とその共有「=形式知化」の可能性・手法などについて、世界の潮流との比較やプロの専門家の見解、そして参加者の皆さまとの質疑応答を交え議論を深めました。
参加者の属性
(全3回 計:330名様)
Day1<パーパス経営と企業変革>
開催日:2022年7月28日(LIVE)
主催:株式会社ビジネス・フォーラム事務局
後援:株式会社セルム
ソニー再生 ~ 変革のリーダーシップ
ソニーグループ株式会社 シニアアドバイザー
平井 一夫 氏
「リーダーがすべき5か条など、お話に感動しました。チームで経営する、社長が現場に出向き対話する。これらはわたくしどもの社長も始めています。3年目くらいに雰囲気が変わってきたのを感じた言っていたのが印象的です。地道に続けることの重要性もたいへん勉強になりました。質問にも答えていただき幸運でした。ありがとうございます。」
「SONYの改革を成し遂げた方のお話としてかなり構えていたが、内容は極めてシンプルで分かりやすかった。トップとしての器の大きさを感じさせる内容であり、やはり「KANDO」というキーワードで11万人を牽引していく情熱を感じた。改革というと難しいことを考えがちだが、人間としてシンプルなことをやり続けることの大切さを痛感させられた。」
「リーダーとして必要なことについて、ご自身の経験や想い、軸となることを織り交ぜながらお話いただき大変参考になりました。一番に正しい人間になるというのには意外な感じもしましたが、お話を聞いて納得いたしました。ありがとうございました。」
「素敵でした。経営者としての熱を感じて引き込まれてしまいました。」
ソニーグループ株式会社
シニアアドバイザー
平井 一夫 氏
1984年に株式会社CBS・ソニー(現 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント)入社。1995年よりゲーム事業の北米責任者を務め、2007年に株式会社ソニー・コンピュータエンタテイメント (現 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント) 社長 兼 グループCEO就任。2012年4月にソニー株式会社 社長 兼 CEOに就任し、ソニーグループ全体のビジネスを牽引。2018年4月より2019年6月まで会長を務める。2019年6月よりソニーグループ株式会社 シニアアドバイザーに就任。2021年4月、自ら代表理事を務める一般社団法人「プロジェクト希望」を設立。
人的資本経営が迫るリーダーシップの変容
株式会社セルム 代表取締役社長
加島 禎二 氏
「ヒューマン・セントリックが印象に残りました。いくつもの企業に事例を紹介いただき勉強になります。ありがとうございます。」
「現代の企業において PSI が必須であることがよく理解できた。特に「個」の解放には共感が高い。日本企業も「大家族主義」からの転換が必要だと改めて感じた。」
「企業ごとのパーパス、ストーリー、人的資本の事例がわかりやすかったです。」
株式会社セルム
代表取締役社長
加島 禎二 氏
神奈川県生まれ。1990年に上智大学心理学科を卒業後、リクルート映像に入社。営業、コンサルティング、研修講師を経験。1998年セルムに入社。企画本部長、関西支社長を経て2010年代表取締役社長に就任(現職)。CELM ASIA取締役、升励銘企業管理諮詢(上海)有限公司総経理を歴任。一貫して「理念と戦略に同期した人材開発」を提唱し、20年間に亘って、次期経営リーダー開発、人材開発体系の構築、グローバル人材育成、理念浸透、組織カルチャー改革などに携わる。顧客のプロジェクトの最前線に立ちつつ、優れた経営と強い事業に貢献する組織人材開発のあり方について、積極的に発信を続けている。
変革のその先へ ~ ソニーグループ平井シニアアドバイザーと日本企業の課題と勝機を議論!
「トップにしか出来ないこと。トップとしてどう振る舞ってきたのかは改めて気付かされる事が多く大変参考になりました。組織は人が基本なので人に動いてもらうというためには、日々の努力や関係性が大事と実感しました。」
「トップマネジメントの重要性を再認識した。ラストマンとしての気概と周囲への気遣い、情熱、を発揮していくことだと感じた。」
「異なる考えを一つに束ねるには、粘り強く取り組むことが重要だとあらためて理解しました。」
「それぞれ解説いただいた内容について、クロストークで理解が深まりました。」
サステナブル・リーダーシップ:DXを越えて
IMDビジネススクール教授 一橋大学名誉教授
一條 和生
「今年度から企業理念と行動指針の全社浸透に取り組みますが、パーパスを起点とした企業理念の必要性を如何にわかりやすく伝えるかが重要と思っています。その参考になりました。」
「不確実性の高い時代に企業が変革しつつ価値を高めていくために何が必要なのかを明示頂いた。重厚長大系素材産業としては「敏捷性」「TWO WAY DOOR」は少しハードルが高いが、今後の戦略構築の際に参考にしたい。」
「まずはパーパスの重要性、そして再定義の必要性、そしてそれを従業員にいかに浸透させて共有するかについて、自社の取り組みと比較しながら拝聴し、とても考えさせられ参考なった。」
IMDビジネススクール教授
一橋大学名誉教授
一條 和生
一橋大学社会学部卒。同大学院社会学研究科修士課程修了(社会学修士)。フルブライト奨学生としてミシガン大学経営大学院に留学し、Ph.D.(経営学博士)を取得。一橋大学講師、社会学部専任講師、同助教授、同大学院教授を経て、現職。2003年にはスイスのビジネススクールIMDで教授として勤務。2014年4月より、一橋大学大学院国際企業戦略研究科研究科長に就任。そして2022年4月、13年振りにIMDの教授に復帰し現職。株式会社シマノ社外取締役、ぴあ株式会社社外取締役、株式会社電通国際情報サービス社外取締役、株式会社ワールド社外取締役、日本経済新聞社 日経ビジネススクール アドバイザリーボードメンバー、IFI(ファッション産業人材育成機構)ビジネススクール学長、日本ナレッジマネジメント学会会長。
Day2<エンゲージメントと企業変革>
開催日:2022年8月1日(LIVE)
主催:株式会社ビジネス・フォーラム事務局
後援:株式会社インヴィニオ
味の素グループのASV経営と従業員エンゲージメント
味の素株式会社 取締役 代表執行役社長 最高経営責任者
藤江 太郎 氏
「味の素が、社会にどのような形で貢献していくかのめざす姿に対し、ASVを軸に、全ての戦略・戦術が紐づいて動いているように感じました。一條先生のオーケストレーションの良い事例だと思います。一見、筋肉質で無駄がないようにも見えますが、この形になるまでのプロセスの背景にあらためて興味が湧きました。貴重なご講演、ありがとうございました。」
「トップダウン、ボトムアップの役割、変革を行う際の鮮度(短期間での実施)の大切さを改めて認識しました。熱量を冷まさないように従業員のエンゲージメントを高めて行きたいと思います。」
「ASVや100日プランのお話では社長ご自身の志を感じましたし、その取り組みに関するお話もたいへん参考になりました。」
「具体的なお取組みをご教示いただき、自社で取組みを進めるにあたっての多くの気づきを得ることができました。」
味の素株式会社
取締役 代表執行役社長 最高経営責任者
藤江 太郎 氏
1961年10月25日生まれ。1985年味の素株式会社入社。人事部、営業部門、労働組合を経験し、2008年中国食品事業部長、2011年フィリピン味の素社社長、2015年ブラジル味の素社社長、2017年味の素株式会社常務執行役員としてグローバル人事、情報企画、グループ調達、スマートコーポレート推進班、先進的働き方、健康増進責任者を担当。2021年食品事業本部長を経て2022年4月に代表執行役社長 最高経営責任者に就任。
戦略と、ミレニアル世代・Z世代のエンゲージメントのアラインメント
株式会社インヴィニオ 代表取締役 エデューサー
組織能力開発ストラテジスト 日本CHRO協会主任研究委員
土井 哲 氏
「エンゲージメント向上は結果であり、若手は、自分のパーパスと企業のパーパスを重ねて、その成果への貢献を意識しているというお話に共感しました。一方、企業は若手世代だけで動いてはいないので、全世代に対して、それぞれ複数のアプローチも必要と感じました。」
「エンゲージメントと業績の関係性や取組みの方向性等について、具体例をもとにご説明いただき、大変よく理解することができました。」
「とても参考になった。特に若手従業員のエンゲージメントを高める為には今までの価値観とは異なるということを意識することが重要であることがよくわかった。」
株式会社インヴィニオ 代表取締役 エデューサー
組織能力開発ストラテジスト 日本CHRO協会主任研究委員
土井 哲 氏
1984年東京大学経済学部、89年MITスローン経営大学院卒業。東京銀行(現三菱UFJ銀行)、マッキンゼー・アンド・カンパニー、IR支援コンサルティング会社を経て、1997年に株式会社インヴィニオを設立し代表取締役社長に就任。アクションラーニング©の先駆者として次世代経営者育成、事業開発プロジェクトに従事。2019年、米国AlignOrg Solutions社と提携し、HRBP育成プログラムを日本に導入する一方で、バーチャルHRBPサービスを展開し、HRBP不在の企業で戦略遂行上の課題を明確化し、解決策を経営に提言、実行を支援。2021年日本CHRO協会主催の“日本版HRBP研究会”の座長に就任。
変革のその先へ ~ 味の素 藤江社長と日本企業の課題と勝機を議論!
「それぞれのご講演を掘り下げていただいて理解が深まりました。特に藤江社長の「有形資産は軽く、無形資産はゆたかにしよう」とのお話が強く印象に残りました。ポートフォリオ改革を不断に実行する際に重要だと感じました。質問にもご回答いただきましてありがとうございました。」
「実際に取り組むにあたっての課題や取組みのポイントを端的に理解することができました。」
「対談することでより、お考えが理解でき、一番良かった。」
「「自分ごと化」が難しいというお話には共感しましたし、その課題に向けた取組みのお話は、参考になりました。」
サステナブル・リーダーシップ:DXを越えて
IMDビジネススクール教授 一橋大学名誉教授
一條 和生
「日本は一生懸命取り組んでいるのになぜ評価が低いのか、オーケストレート(連鎖)しているか、との問いかけが心に響きました。活動を連動する、部署と部署の連携を進める、人と人とを繋ぐことを進めます。」
「視野が広がるような価値のある時間でした。サステナビリティが世界最大の重要問題の一つと認識されていることを、改めて理解しました。イノベーションにつながる、外との弱いつながりについては、もっと深くお話しを伺いたいテーマと感じました。」
「グローバルな企業経営者が最新の研究に基づいたエビデンス、情報を価値に変えている事が刺激になりました。自分も最新情報とネットワークの活用を考えてみたいと思います。」
IMDビジネススクール教授
一橋大学名誉教授
一條 和生
一橋大学社会学部卒。同大学院社会学研究科修士課程修了(社会学修士)。フルブライト奨学生としてミシガン大学経営大学院に留学し、Ph.D.(経営学博士)を取得。一橋大学講師、社会学部専任講師、同助教授、同大学院教授を経て、現職。2003年にはスイスのビジネススクールIMDで教授として勤務。2014年4月より、一橋大学大学院国際企業戦略研究科研究科長に就任。そして2022年4月、13年振りにIMDの教授に復帰し現職。株式会社シマノ社外取締役、ぴあ株式会社社外取締役、株式会社電通国際情報サービス社外取締役、株式会社ワールド社外取締役、日本経済新聞社 日経ビジネススクール アドバイザリーボードメンバー、IFI(ファッション産業人材育成機構)ビジネススクール学長、日本ナレッジマネジメント学会会長。
Day3<サステナビリティと企業変革>
開催日:2022年8月30日
主催:株式会社ビジネス・フォーラム事務局
後援:アビームコンサルティング株式会社
ホンダの挑戦と変革のリーダーシップ
本田技研工業株式会社 取締役 代表執行役社長
三部 敏宏 氏
「経営者としてのサステナビリティや経営理念に対するお考えが伝わり共感しました。」
「先の見通せない状況下だからこそチャンスととらえて新しい価値を生み出していくことに感銘しました。少しでもスピード感もって変化に対応していけるように発想を変えていきたい。」
「社長の改革に向ける意気込みが、発言から迸っていた。大変参考になった。」
「本田宗一郎の肉声に感激し、またホンダの理念、現在の社長の方向性、マネージメント力、ウイル等よくわかった。」
本田技研工業株式会社
取締役 代表執行役社長
三部 敏宏 氏
1987年に本田技研工業株式会社入社。先進エンジンと内燃機関のミッションコントロールを中心に四輪車の研究・開発に従事。2019年には株式会社本田技術研究所代表取締役社長に、2020年には本田技研工業株式会社の専務取締役に就任。2021年より本田技研工業株式会社 取締役 代表執行役社長に就任し、現在に至る。一般社団法人 日本自動車工業会 副会長、東京商工会議所 副会頭。
脱炭素社会に向けて企業に求められるGX(グリーントランスフォーメーション)
アビームコンサルティング株式会社
産業インフラビジネスユニット エネルギー担当 ダイレクター
山本 英夫 氏
「GXについて企業として取り組むべきことが体系的にまとめられており、よく理解できました。」
「GXにおける全社的な体制の必要性がとても理解できました。」
「関心のあるテーマだったので、多くの知見とデータが得られとても参考になりました。」
「GXマネージメントのあり方の概念、プロセスがよくわかり勉強になった。」
「講演、ありがとうございました! 環境重視、持続可能な企業としてのわかりやすい講演でした」
アビームコンサルティング株式会社
産業インフラビジネスユニット エネルギー担当 ダイレクター
山本 英夫 氏
大手都市ガス会社を経て、2001年入社。エネルギー供給企業とエネルギー需要家企業が関係する領域を専門分野として、エネルギー需要家に対するエネルギー・カーボンマネジメント支援や新規エネルギー事業設立支援等など数多くのプロジェクトを実施。また電力・ガス・石油等のエネルギー供給企業に対する顧客価値創出に向けた営業・マーケティング戦略、新規イノベーション ビジネス・サービス構築支援等プロジェクトを実施。現在、英国Delta Energy & Environment社との連携により欧州の先進事例に基づく「デジタル」「フレキリビシティ」を活用した新規エネルギービジネスモデル構築に関する支援など多数実施。
変革のその先へ ~ ホンダ三部社長と日本企業の課題と勝機を議論!
「普通、社長があそこまで自社の実態を話してはくれない。本音の話が聞けて大企業を動かすことの難しさを痛感した。大変参考になる企画だった。」
「自社の状況とのギャップなどを再考できるコメントがあり、とても参考になった。 貴重な機会に感謝。」
「三部様のお言葉、「変えちゃいけないのはフィロソフィーだけ」に共感します。利益追求か社会的責任かどっちかではない。金儲けすればいいというのは昭和の感覚。その考えを変えられない人は経営に使えない。トップが覚悟をもって言い続けることが大事だと感じました。」
「ホンダが再度急成長していく予感を感じた。」
「既存ビジネスの成長と新規ビジネスの創出について、それぞれ組織を分割すると言う考え方に共感した。」
「コスト最適と新規領域の共存する為には、中途半端にせずにウォールをたてるという話は、難しいものの大変共感しました。」
サステナブル・リーダーシップ:DXを越えて
IMDビジネススクール教授 一橋大学名誉教授
一條 和生
「HONDA社、ソニー社の経営理念を導入としてよく理解できた基調講演でした。」
「グローバルな視点から日本企業の課題と勝機について、とても先進的なお話を受けて参考になりました。」
「ホンダ、Sonyも過去から、会社の社是をベースに改革する事例をうまく紹介頂いた。」
「両社共創の背景、重要ポイントなどがよくわかった。」
「素晴らしいセミナーでした(三部社長が良くお話頂いた事が最高でした)」
「今日で3回目の講演でしたが、ありがとうございました! とても勉強、刺激になりました! 」
IMDビジネススクール教授
一橋大学名誉教授
一條 和生
一橋大学社会学部卒。同大学院社会学研究科修士課程修了(社会学修士)。フルブライト奨学生としてミシガン大学経営大学院に留学し、Ph.D.(経営学博士)を取得。一橋大学講師、社会学部専任講師、同助教授、同大学院教授を経て、現職。2003年にはスイスのビジネススクールIMDで教授として勤務。2014年4月より、一橋大学大学院国際企業戦略研究科研究科長に就任。そして2022年4月、13年振りにIMDの教授に復帰し現職。株式会社シマノ社外取締役、ぴあ株式会社社外取締役、株式会社電通国際情報サービス社外取締役、株式会社ワールド社外取締役、日本経済新聞社 日経ビジネススクール アドバイザリーボードメンバー、IFI(ファッション産業人材育成機構)ビジネススクール学長、日本ナレッジマネジメント学会会長。