2023/07/10 (  月 )

The Next Leadership Agenda 2023 Day2 開催ショートレポート

The Next Leadership Agenda 2023 Day2 開催ショートレポート

The Next Leadership Agenda 2023

すべての世代へ ~人と組織を有機的に結び付ける「人的資本経営」を目指して

Day2 「人的資本経営」時代の人材育成戦略

開催日:2023年3月15日(水)~16日(木)オンライン配信

主催:株式会社ビジネス・フォーラム事務局

協賛:アルー株式会社、 クアルトリクス合同会社、 株式会社コーチ・エィ、 B&DX株式会社、 株式会社ファインド・シー、 株式会社プラスアルファ・コンサルティング

開催趣旨

生産年齢人口の減少が加速し、産業構造は労働集約型から知的創造型へと進化していく中で、日本企業は持続的な事業成長を見据え「人的資本経営」の実践を目指していくためには、Z世代の若者から中堅・シニア層に至るまで、すべての世代の人材を活用した生産性向上の取り組みが欠かせません。今回のフォーラムでは、人と組織の持つ可能性・潜在能力を最大限に引き出す方法として注目される「ウェルビーイング」とこれからの「人材育成」のあり方について、多くの企業がベンチマークする先進企業の事例紹介と専門家による日本企業の課題と解決のヒントを交え検証してまいります。

参加者の属性

≪業種≫
≪部門≫
≪役職≫
 

Day2 「人的資本経営」時代の人材育成戦略

「人的資本経営」が注目を集め、従業員のモチベーション向上やキャリア支援、学習環境の整備、リスキリングなど、人への投資が可視化され、見直しが進められています。自社に必要な人材を再定義し、育てていく、そして「自社の競争優位」としていくかは、今後の企業の競争力に直結するといっても過言ではありません。本セッションでは、パーパスや経営戦略を人事戦略に落とし込み、さらに人材育成にまで反映している先進企業の事例をご紹介します。

〈基調講演〉

“ビジネス環境が断続的に変化する時代”に求められる人材とは

「人的資本経営」が注目を集め、従業員のモチベーション向上やキャリア支援、学習環境の整備、リスキリングなど、人への投資が可視化され、見直しが進められています。自社に必要な人材を再定義し、育てていく、そして「自社の競争優位」としていくかは、今後の企業の競争力に直結するといっても過言ではありません。本セッションでは、パーパスや経営戦略を人事戦略に落とし込み、さらに人材育成にまで反映している先進企業の事例をご紹介いただきました。

早稲田大学大学院経営管理研究科
早稲田大学ビジネススクール教授
入山 章栄

Voice of attendees

「大変パワフルな講演でした。知の探索、しつこい継続を社員へ発信していきたい。」

「流石、吸い込まれるように聞き入りました。」

「幅広い視点からの指摘にインパクトがあった。」

「〈基調講演〉」の様子

早稲田大学大学院経営管理研究科
早稲田大学ビジネススクール教授
入山 章栄


慶応義塾大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科修士課程修了。三菱総合研究所で、主に自動車メーカー・国内外政府機関への調査・コンサルティング業務に従事した後、2008年に米ピッツバーグ大学経営大学院よりPh.D.(博士号)を取得。同年より米ニューヨーク州立大学バッファロー校ビジネススクール助教授。2013年より早稲田大学大学院 早稲田大学ビジネススクール准教授。2019年より教授。専門は経営学。「Strategic Management Journal」など国際的な主要経営学術誌に論文を多数発表。著書は「世界標準の経営理論」(ダイヤモンド社)、「世界の経営学者はいま何を考えているのか」(英治出版)「ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学」(日経BP社)他。メディアでも活発な情報発信を行っている。

〈協賛講演〉

人財戦略を実現する人財Ⅹ(トランスフォーメーション) ~「意識」「制度」「行動」の変革

昨今、ジョブ型人事制度への移行、パーパス/エンゲージメントの重視、等が企業の人事面でのトレンドになっているが、日本企業がVUCAの時代に対応していくためには、メンバーシップ型の良さを活かして、欧米に倣った「制度」の変更だけではなく「意識」と「行動」の変革を三位一体で取り組むように、人財X(トランスフォーメーション)を構造的に定義し実行していく必要があります。

また、働きやすさだけでなく個人の自律的な成長やキャリアパス形成の促進、スキルだけではなく人間力の向上をいかに実現するかが、日本企業の人財育成の鍵にもなります。

B&DX株式会社
代表取締役社長
安部 慶喜

「〈協賛講演〉」の様子

B&DX株式会社
代表取締役社長
安部 慶喜


大学院卒業後、デロイトトーマツコンサルティング(現:アビームコンサルティング)にて経営コンサルティングに従事。2015年から経営改革部門の責任者を務める。2021年、日本企業のビジネストランスフォーメーション(BX)とデジタルトランスフォーメション(DX)を支援したいという想いから「B&DX株式会社」を設立。DX(デジタル改革)、新規事業開発、働き方改革、人財開発、パーパス経営、ESG/SDGsなど日本企業の様々な経営課題に対してコンサルティングを行っている。昨今は、「DX」のみならず、「人的資本経営」「人財改革・リスキリング」「データ活用経営」などの分野においても多数のメディアや講演に登壇・執筆するなど幅広く活躍している。

〈特別講演1〉

日立の事業変革に連動したグローバル人財戦略の実行

日立における事業変革と、事業戦略に連動した人財戦略の実行について、直近10年間の取組みを紹介するとともに、人的資本の充実と可視化に向けた当社の対応・検討状況について説明いたします。

株式会社日立製作所
人財統括本部 HRストラテジー・コミュニケーション部 部長
鈴木 直行

Voice of attendees

「具体的な実例に基づく内容でわかりやすかった。」

「具体的な取り組み事例を短時間の制約の中で上手く説明していただいた。」

「〈協賛講演〉」の様子

株式会社日立製作所
人財統括本部 HRストラテジー・コミュニケーション部 部長
鈴木 直行


マーケティングリサーチ会社、損害保険会社を経て、2006年日立製作所入社。営業部門における人事・採用・教育等を担当。2012年より電力システム社日立事業所勤務。火力発電システム事業の事業譲渡等を担当。2016年より本社勤務。全社働き方改革PJ等を推進。2018年日立アメリカ出向。2021年4月より現職。

〈協賛講演〉

DX人材育成を掲げた企業が描くべき3ステップのロードマップと具体的施策

DX人材を4つの階層に定義し、それぞれどのような違いがあるのか解説します。4つの階層中で、デジタルのプロが作成した各種施策を実行する現場社員、つまり「デジタル活用人材」の育成に焦点を当て、育成事例や施策実行の課題、留意点を解説します。

アルー株式会社
取締役 執行役員 社長室長
池田 祐輔

「〈協賛講演〉」の様子

アルー株式会社
取締役 執行役員 社長室長
池田 祐輔


アルー株式会社 創業メンバー。慶應義塾大学法学部法律学科卒。戦略コンサルティング会社A.T.カーニーを経て、アルー創業に参画。論理的思考、問題解決思考、経営戦略、データ分析スキル等に関する研修プログラム開発・研修講師を担当。

〈特別講演2〉

経営戦略実現に向けた人的資本経営~多様性を力に変え、事業や人材を創造し続ける総合商社へ

当社は2030年の目指す姿として「事業や人材を創造し続ける総合商社」を掲げ、その目指す姿の達成に向け、人事戦略を実行しています。その中でも今回は人材の育成に焦点をあて、具体例を交えながら、弊社がどのように経営戦略の実行に資する人材を育成しているかについてお話させて頂きます。世代によって異なるアプローチを用いて、3つの重要な力である「事業経営できる力」「発想・起業できる力」「巻き込み・やり切る力」を身に付けることで、多様性と自律性を備える個の集団を形成し、価値創造へ繋げています。

双日株式会社
常務執行役員 人事担当本部長
橋本 政和

Voice of attendees

「同社の人事戦略の詳細を理解することができた。」

「具体的な事例を踏み込んで説明いただいた。特に女性総合職関連のKPI設定の背景や理由まで説明されていたのは卓越だった。」

「〈特別講演2〉」の様子

双日株式会社
常務執行役員 人事担当本部長
橋本 政和


1990年 日商岩井株式会社入社。愛知県出身。入社後は物流部隊に配属、以降、ロシアCIS関連事業、5年半の米国デトロイト駐在を含め自動車関連事業を担当。2011年にインフラ事業へ転身、鉄道、再生可能エネルギー、ガス事業、社会インフラ、ヘルスケア事業の開発に取り組んだ。執行役員 環境・産業インフラ本部長、執行役員 エネルギー・社会インフラ本部長、常務執行役員 インフラ・ヘルスケア本部長を経て、2022年4月より現職。

〈協賛講演〉

個人の能力・スキルを『発現』させる対話によるストーリーの構築

人的資本経営とは、人の能力・スキルを資本として捉え、それを投資によって拡大させ、リターン創出につなげることである。しかし、どれだけ個人の中に能力とスキルが蓄積されても、「発現する」条件が整わなければ、宝の持ち腐れとなる。では、「発現する」ために最も大切なファクターは何か。

それは「意味づけ」である。

人は、意味を求める生き物であり、意味によって動機づけられる。しかも、他人から付与された意味ではなく、自分で意味を見出すことができたときに高いモチベーションを感じる。そして、意味はストーリーから生まれる。組織の中で、いかにお互いが対話を通してストーリーを構築し、共に意味を創造できるか。ストーリーがもたらす意味こそが、個人の能力・スキルを力強く「発現させ」、人的資本経営を前進させるコアとなる。

株式会社コーチ・エィ
代表取締役社長
鈴木 義幸

「〈協賛講演〉」の様子

株式会社コーチ・エィ
代表取締役社長
鈴木 義幸


慶應義塾大学文学部人間関係学科社会学専攻卒業。株式会社マッキャンエリクソン博報堂(現株式会社マッキャンエリクソン)に勤務後、渡米。ミドルテネシー州立大学大学院臨床心理学専攻修士課程を修了。帰国後の1997年、コーチ・トゥエンティワンの設立に参画。2001年、法人事業部の分社化による株式会社コーチ・エィ設立と同時に取締役副社長就任。2007年1月、取締役社長就任。2018年1月より現職。200人を超える経営者のエグゼクティブ・コーチングを実施。リーダー開発とともに、企業の組織変革を手掛ける。また、神戸大学大学院経営学研究科MBAコースをはじめ、数多くの大学において講師を務める。著書に、『未来を共創する 経営チームをつくる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『新版 コーチングの基本』(日本実業出版社)など多数。
エグゼクティブコーチ
国際コーチング連盟 マスター認定コーチ
一般財団法人生涯学習開発財団 認定マスターコーチ

〈特別講演3〉

キャリア自律を軸に、経営戦略と人財戦略の連動を推進する戦略人事

  • 経営戦略と人財戦略の連動には、経営戦略を実行している組織イメージを明確にする
  • )

  • 人と組織を動かすには仕組みが必要
  • 積水ハウスのグローバルビジョン実現に向けたキャリア自律
  • キャリア面談が起点のキャリア自律と組織風土改革

積水ハウス株式会社
執行役員 人財開発担当
藤間 美樹

Voice of attendees

「同社の実例に基づくプレゼンは説得力があった。」

「非常に分かり易い言葉で経営戦略と人材戦略の連動の意味合いが説明された。」

「〈特別講演3〉」の様子

積水ハウス株式会社
執行役員 人財開発担当
藤間 美樹


1985年神戸大学卒業。同年藤沢薬品工業(現アステラス製薬)に入社、営業、労働組合、人事、事業企画を経験。人事部では米国駐在を含め主に海外人事を担当。2005年にバイエルメディカルに人事総務部長として入社。2007年に武田薬品工業に入社し、本社部門の戦略的人事ビジネスパートナーをグローバルに統括するグローバルHRBPコーポレートヘッドなどを歴任。2018年7月に参天製薬に入社し執行役員人事本部長などを歴任。2020年12月に積水ハウスに入社し、2021年4月より現職。M&Aは米国と欧州の海外案件を中心に10件以上経験し、米国駐在は3回、計6年となる。グローバル化の流れを日米欧の3大拠点で経験し、グローバルに通用する経営に資する戦略人事を探究。

企画者からの御礼

この度は「The Next Leadership Agenda 2023 すべての世代へ ~人と組織を有機的に結び付ける”人的資本経営“を目指して Day2 『人的資本経営』時代の人材育成戦略」へ、多くの方々にご視聴を賜り、誠にありがとうございました。

そしてこのたびの開催にあたり、多大なるお力添えをいただきましたご講演者の皆様、ご協賛社の皆様に、この場を借りて心からの御礼を申し上げます。

今後も引き続き、ビジネス・フォーラム事務局では、セミナー・フォーラム等の開催、そしてその感想やご意見を通じて、皆様の課題解決へのヒントや新たな気づきをお届けできるような機会を企画し、情報発信を続けて参ります。
最新のセミナー情報はこちらよりご確認ください。

株式会社ビジネス・フォーラム事務局
プロデューサー 村山 卓弥