2021/12/17 (  金 )

New Business Creation 6th Vol.3 ショートレポート

New Business Creation 6th Vol.3 ショートレポート

New Business Creation 6th

イノベーションのジレンマを超える両利きの組織づくり

~パラダイムシフト下の事業の深耕とともに、
いかに新たな成長の柱を育てるか~

<事業戦略編>

2021年11月17日(水)開催

主催:株式会社ビジネス・フォーラム事務局

協賛:KPMGコンサルティング株式会社

開催趣旨

世界的パンデミックを機に未曾有の困難に直面している今、かつてのビジネスモデルそのものの見直しや、生き残りを掛けた新たな事業領域への挑戦など、「第二の創業」の必要性に迫られています。しかし実際、多くの企業がこれまで様々な新規事業に着手しつつも、真のイノベーション創出には繋がらず、新規事業が既存の事業に潰されてしまう所謂イノベーションのジレンマに陥っています。既存の主力事業とこれまでのマネジメント方法ばかりに囚われることでは、大きな変革へ脱却することは難しいのが現状です。

その中で、昨今、経営・組織進化論として「両利きの経営」が注目されています。変化に適応し持続的な成長を目指すために、既存事業の強化と同時に、新たな成長事業の発掘・育成を行い、それら両方を併存させる組織経営が求められているのです。経営資源の配分だけではなく、既存事業と新規事業のそれぞれ相矛盾する領域をいかに両立させ、マネジメントするか、その「経営力・組織能力」そのものの変革が問われています。

本セミナーでは、両利きの理論とその実践事例をもとに、シリーズ3回目として主に「事業戦略の視点」から、今こそ成熟企業におけるイノベーション、新たな成長の柱の創出に向けた変革の方向性とアプローチについて考察します。経営・マネジメントに携わる責任者の方々へ向け、両利きの組織づくりを推進していくための具体的な方法を紐解き、検証していくものです。

参加者の属性

≪部門≫
≪役職≫
 

<特別講演Ⅰ> 探索と深化の戦略的創造

コマツのイノベーション戦略
~「社会課題の解決」 お客様の新しい価値創造~

既存事業の選択と集中を行う一方、他社に先駆けてデジタル化やコトづくりなど新たなビジネスモデルに取り組むなど、まさに両利きの“ダントツ経営”で高い競争力を維持されているコマツ様。ともすれば既存事業との市場の共食いや、競争相手との共創といった「矛盾」、社内の「抵抗」など様々な困難が生じる新規事業創出において、このようなジレンマを恐れず成功へ導いた背景にある経営力とは、いかなるものでしょうか。まさに、探索と深化のジレンマを超えたイノベーションを戦略的に創造されてきた野路様より、事例を通して、新規事業を進める上での考え方や向き合い方のヒントについて、お話いただきました。

コマツ 特別顧問(元代表取締役会長・社長)
野路 國夫

Voice of attendees

「トップが、新規事業をどういう視点で見ておられるのか知ることができて、とても貴重な学びを得ました。」

「リアリティあふれるお話でとても面白かった。」

「DXの世の中を実現していく中で、20年前から率先して活動してきたからこそ今があると痛感しました。」

「<特別講演Ⅰ> 探索と深化の戦略的創造」の様子

野路 國夫 氏

コマツ
特別顧問(元代表取締役会長・社長)
野路 國夫

<特別講演Ⅱ> 両利きの価値創造とR&D

ソニーグループの進化に向けた価値創造戦略

選択と集中、ビジネスモデルの転換など大規模な構造改革を進め、まさに復活を遂げておられるソニーグループ様。従来の電機メーカーのイメージとは異なり、エレクトロニクスだけでなく、ゲームやエンターテインメント、金融など多様な事業を手掛け、その事業戦略と連動して、成長の柱となるR&Dのあり方も「技術偏重」や「商品起点の発想」から大きな変貌を遂げられています。新生ソニーグループとして、今後の価値創造の戦略やシナジーをどう描き、新たな事業の芽をどのように育て、変化するR&Dのあり方をどう捉えているのか。ソニーグループの技術戦略を担当する住山様にお話しいただきました。

ソニーグループ株式会社 コーポレートテクノロジー戦略部門 部門長
住山 アラン

Voice of attendees

「組織的にイノベーション創出を継続されているソニーさんの事例、参考になりました。」

「グループを支えるポートフォリオは、そのパーパスにより醸成されていることが興味深かった。」

「ソニーにとって重要なものは何か?に向き合い、それを伸ばすという一貫したストーリーはすばらしいと思いました。」

「<特別講演Ⅱ> 両利きの価値創造とR&D」の様子

住山 アラン 氏

ソニーグループ株式会社
コーポレートテクノロジー戦略部門 部門長
住山 アラン

<協賛講演> 新事業の成否とリーダーシップ

ポストコロナ時代にとるべき探索戦略とリーダーの覚悟

企業が持続的な成長を続けるためには、常に市場の変化を的確に読み取った戦略シフトが求められます。一方、いざ新たな事業の創発活動に資源を投下して成果を挙げようとするものの、多くの企業が思うような成果を挙げられていないのが実情ではないでしょうか。多くの企業の新規事業を支援され、また、自社自らも変革が求められている中で社内改革を推進されているお立場でもある佐渡様より、現在の潮流を押さえた上で、探索活動を推進・成功させる上での勘所などについて、紹介いただきました。

KPMGコンサルティング 執行役員パートナー
ビジネスイノベーションユニット統括
佐渡 誠

Voice of attendees

「妄想志向という言葉が突き刺さりました。」

「トップ層やリーダーの妄想力とWillの重要性に大いに共感しました。」

「コンサルティングファーム自身を変革している苦悩を聞かせていただき、現実味にある話が聞けて良かった。 」

「<協賛講演> 新事業の成否とリーダーシップ」の様子

佐渡 誠 氏

KPMGコンサルティング
執行役員パートナー
ビジネスイノベーションユニット統括
佐渡 誠

<パネルディスカッション>
両利きのマネジメントと新事業戦略

実践から考察する、新事業創出に向けた戦略と課題
~深化と探索を両立するマネジメントはどうあるべきか~

成熟した組織の中で新規事業を起こすには、しがらみ・ジレンマがありなかなか難しいのが現状です。深化と探索、それぞれ全く異なるルールやカルチャーを束ねるには、具体的な「仕組み」「仕掛け」や、互いの立場を尊重するマネジメントの新たな形・マインドセットが重要となります。まさに今、このようなジレンマの中でも戦略的・積極的にイノベーションを仕掛けていらっしゃる日立製作所様、村田製作所様、KPMGコンサルティング様をパネリストに迎え、「両利き」の経営は果たしてできるのか、実際のお取組みからそのヒントを探るべく議論を深めました。

株式会社日立製作所
執行役専務 CSO 戦略企画本部本部長
森田 守

株式会社村田製作所
執行役員 工学博士
技術・事業開発本部 事業インキュベーションセンター センター長
兼 同センター 新商品事業化推進部 部長 兼 同センター RFID 事業推進部 部長
安藤 正道

KPMGコンサルティング
執行役員パートナー ビジネスイノベーションユニット統括
佐渡 誠

株式会社ビジネス・フォーラム事務局
井内 康徳

「<パネルディスカッション> 両利きのマネジメントと新事業戦略」の様子

Voice of attendees

「プレゼンではなく本音が垣間見られたと思う。」

「錚々たる方々のパネルディスカッションで、人とイノベーションの課題解決のヒントが多くあった。」

「大切だと思うコメントが非常に多かったです。志を高くと勇気づけられ感謝いたします。」

森田 守 氏

株式会社日立製作所
執行役専務 CSO 戦略企画本部本部長
森田 守

安藤 正道 氏

株式会社村田製作所
執行役員 工学博士 技術・事業開発本部 事業インキュベーションセンター センター長
兼 同センター 新商品事業化推進部 部長 兼 同センター RFID 事業推進部 部長
安藤 正道

KPMGコンサルティング
執行役員パートナー ビジネスイノベーションユニット統括
佐渡 誠

株式会社ビジネス・フォーラム事務局
井内 康徳

企画者からのコメント

この度は「New Business Creation 6th イノベーションのジレンマを超える両利きの組織づくり
<事業戦略編>」へ、多くの方々にご視聴を賜り、誠にありがとうございました。

そしてこのたびの開催にあたり、多大なるお力添えをいただきましたご講演者の皆様、ご協賛社の皆様に、この場を借りて心からの御礼を申し上げます。

今後も引き続き、ビジネス・フォーラム事務局では、セミナー・フォーラム等の開催、そしてその感想やご意見を通じて、皆様の課題解決へのヒントや新たな気づきをお届けできるような機会を企画し、情報発信を続けて参ります。

最新のセミナー情報はこちらよりご確認ください。

株式会社ビジネス・フォーラム事務局
プロデューサー 高田 紗生

※ご所属・お肩書は開催当時のものです。予めご了承くださいませ。